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会話の質が上がり生産性アップ!社員の退社が23時→18時に!新卒の離職率が5割→1割に!

2020.07.10

■クライアント名
Flat Holdings株式会社

■インタビュー
代表取締役 星野 純一

■事業内容
・IT通信支援事業
・選挙支援事業
・オフィスソリューション事業
・ブロードバンド運営事業

■売上(2020年6月時点)
約40億円

■従業員数
90名

■インタビュー日時
2020年6月23日

■HP
https://c-force.co.jp/

 

御社の社名の由来と、事業内容を教えてください

フラットホールディングスの「フラット」の意味は、世の中を「フラットに尊重し、評価し、認識する」という意味を込めています。そんな社会素敵じゃないですか。
世の中には人を判断する要素がたくさんあって、出身や学歴、キャリア、家庭環境、過去など、数え切ることができません。ですが、この要素を偏見のための材料にせずに、人をフラットに尊重して、認識して声の大きさを統一したい。そんな思いでフラットホールディングスは誕生しました。
その中で、私たちが持っているVISIONは「ロールモデルの企業を作る」です。模範となり、真似したくなるような企業を作ることが、社会にとって一番価値があると考え、このVISIONを掲げました。

事業としては、世の中が何を求めているのかを考えたときに、通信とITを掛け合わせていくことが非常に大事だと考えています。
通信で言うとインターネット環境からお客様とご一緒して、インターネットを使ったIoT、インターネットシステムを使った回線システムを自社で開発し、RPAの一環として企業に提供しています。

-弊社のサービスを導入する上で、どんな期待がありましたか?

サービスを導入する当時、プロパー社員が多く、平均年齢が24.5歳と若いと言うことがありました。社員一人一人会社で培った成功体験を持っており、自信は持っていましたが、それが故にパフォーマンスを上げる手段に偏りがありました。ですから、たくさんの選択肢の中から自分で選ぶと言うよりも、それしか知らない。それが課題でした。
また、当時はメンバーのパフォーマンスを上げるために、外発的にモチベーションを上げようとしていました。ですが、外発的なモチベーションだから長続きしない、またモチベーションを上げるために食事にも連れていくので交際費も増える、そんな現状がありました。

そこでモチベーションは本人の中から湧くものと切り替え、他にパフォーマンスを上げる方法を模索しました。ですがその方法がなかなか見つからない。
ですので、サービス導入時は、モチベーションを扱わずにメンバー一人一人のパフォーマンスを上げる手段が増えることを期待していました。

-印象に残っていることは何ですか?

パフォーマンスを上げるための言葉の区別を体得できたことは、非常に印象に残っています。パフォーマンスを上げる上での手段が増えました。
手段が増えたことで、外部からモチベーションを入れる必要がなくなり、社員が自立し始めましたね。地に足がついていると言うか。「言われたからやる」ではなくて「自分からやる」、そんなメンバーが増えましたね。
それに伴って、育成のスピードが変わりました。入社1年目から扱う言葉が変わり、言葉が変わって行動が変わったので、大きな変化がありました。

-このプロジェクトで得られたものは何ですか?

定性的には、社内のコミュニケーションに使われる言葉が変わり、会話の質が変わりました。問う力がメンバーに生まれましたね。
それによって上司と部下が食事に行く頻度が1ヶ月毎から3ヶ月毎になり、ぐっと減りました。今までは時間をかけてコミュニケーションをとっていましたが、コミュニケーションの質が高くなったことでその必要がなくなりましたね。コミュニケーションの良し悪しは、時間ではなく質に比例することを実感しました。

あとは社内のコミュニケーションが全員敬語で端的に話すようになり、おちゃらけることがなくなりました。今までは楽しい雰囲気を作らないといけない風潮がありましたが、今は全くない。全員プロとして働けるようになりましたね。
定量的な部分で言うと、時間短縮ですね。会話の質が上がったことで、生産性が上がりました。無駄な会議はなくなり、会議自体の時間も短くなりました。サービス導入前、23時退社は当たり前でしたが、今では私が仕事をしている横を、6時くらいにメンバーが「お疲れ様でした!」と言って帰っていく。

また、本来不要なコミュニケーションが減ったことで離職率が減りました。例えば当時は良く飲み会をしていましたが、それを苦手とするメンバーもいたと思います。それが原因でやめる人はいても、飲み会がなくなってやめるメンバーはいない。当時新卒1年目の社員のうち5割は辞めていましたが、今では1割程度です。

-外部のコンサルタントを入れるメリットはなんでしたか?

外部の人が入ることそのものが一番の価値だと思います。社内だけでやると、部下って上司に意見を言いにくいじゃないですか。特に上司が会議のファシリテーションをしていると尚更です。ですが外部の人がファシリテーションをしてくれると部下も意見を出しやすい。
外部の人が入ることによって、メンバー全員の声の大きさが同じになりましたね。

-どのような企業にサービスをお勧めしたいですか?

メンバー各々が優秀なのに、同じ共通言語がなかったり、ビジョンの浸透が薄い、あとはコミュニケーションに摩擦があるような企業にはお勧めです。ものすごく価値を発揮すると思いますよ。
特にトップダウンの組織だと上司と部下が一つのテーマに関したディスカッションがなされません。ですが、ディスカッションをしないとメンバーの理解は深まらない。そして、そのディスカッションはフラットな場でなくてはなりません。そのためにはいいファシリテーションも必要です。それを実現してくれたのが今回のサービスでした。

フラットになることで、本音で話すようになり、本音でぶつかった結果やめたメンバーもいます。その結果今どうなっているかというと業績が上がって、その2人は起業して成功している、つまりWIN-WINな関係を作ることができました。

-今後弊社に期待することは何ですか?

業績にはあまり拘っていません。業績upはその会社のトップ、役員、メンバーが責任を持って果たすべきものです。
ただ、その中でも忘れがちな、重要ではあるが緊急度の低いこと。メンバーはここでしか得られない価値を感じてくれているのだろうか、どのくらいこの会社に勤めることによって有益を感じてくれているのだろうか、なんでみんなこの会社で働いているのか、など原点への立ち返りって非常に大事だと思うんですよ。従業員の満足度は、本質をつかないと解決できないエモーショナルな部分です。
本音を出しながら業績を上げていく、このプロの領域に到達することを期待しています。

 -今後の展望を教えてください

当時売り上げは11億7000万で社員数47人、現在は売り上げ40億で社員数は90名と2倍以上の成長をしています。
ここからの展望は、より世の中にインパクトを出すことです。よく業績を上げることが大事だと言われていますが、業績は世に認知される手段の1つでしかありません。

社会にインパクトを出すというのは、社内でやっている新しい取り組み、価値創造、チャレンジ、それが世に知れ渡り、自社がロールモデルになっている、そういうことだと思います。自社発信のことが2年後デフォルトになっている、それが社会を変えることです。
そのために、社内の会話の量と質を高め、社員が働きやすい環境、お客様に満足していただけるサービス、そういったものを見つけ出す速度を速くしていきたいですね。

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