事業内容 | EC事業・広告運用事業 |
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従業員数 | 150名(2025年2月25日時点) ※グループ合計 |
インタビュー日時 | 2024年5月 |
HP | https://omoya.group/ |
「わたしはわたしであり続ける。そして、みんなですごい事しちゃう。」をモットーに
「あなた様(お客様)」の幸せを叶える商品やサービスを様々な角度から提供している株式会社オモヤ。
今回は、オモヤの次期エースを輩出する新卒オンボーディングプログラムを行ったご感想を、
小島海南斗さん(人事責任者)
高尾朋葉さん(23卒メンバー)
市川夕夏さん(23卒メンバー)
潮崎紘武さん(23卒メンバー)
に伺いました。
オンボーディングプログラムにどのような期待がありましたか?
小島さん:
オモヤは自由な社風があるのですが、これは新卒や中途で入社したメンバーにとって大きなメリットとなる反面、統一された学びの機会がなかったために、各々がバラバラな情報を持って働いているという状況が続いていました。その結果、適応が早くすぐに力を発揮できるメンバーもいる一方で、もっと輝けるはずなのに、情報不足から本来の力を発揮できないメンバーも見受けられていました。
自由な環境が、逆に何をすべきか分からずに迷うという事態を生んでしまうのは非常に勿体ないなと。なので、私たちがオンボーディングプログラムに期待したのは、社内の基礎知識を言語化し、メンバーに提供することで、オモヤで働く上で必要なOSをセットする、スタート地点を揃えることでした。
また、このプログラムを「一方的な研修」にはしたくないという想いがありました。上からの指示でいわゆる「新人研修」として一方的に課題を与えるのではなく、全員が納得し、新卒メンバーと共創をしながら成長していく場を作りたい、というのが期待でした。
プログラムを実施したことによってどのような変化がありましたか?
小島さん:
半年間のプログラムを通じて、新卒3人の結束力とチームワークが強化されました。これまでの新卒は各自が異なる配属先で働いていましたが、オンボーディングプログラムを一緒に取り組むことで、新卒が結束する機会を作れたと思います。
また、新卒メンバーだけでなくトレーナーとして参加したメンバーも、プログラムに参加することで、改めて知識を言語化する機会が生まれ、成長につながりました。また、新卒3人の成果を全社に共有する機会も作れたのが良かったなと思います。
高尾さん:
プログラムを通じて自分と向き合う時間が増え、自信を持つことができました。もともと私は自信がなくネガティブな性格だったのですが、このプログラムで自分を表現する場が増え、「私ってすごい」と思える機会が増えました。仕事でもプライベートでも「表情が明るくなったね」と褒められることが増え変化を実感しています。
また、マインドだけでなく、社会人としての仕事の進め方や全体像を見る重要性を学び、何をするにも原理原則から考える習慣や姿勢が身についたなと感じます。あとは、プログラムの課題として、自分たちの学びを全社に向けて発表する機会も多くあったので、社員の方から「こんなことやっているんだね」「頑張っているね」と言ってもらえることも多かったです。全社に発表する機会が作られたり、原理原則から考える習慣が身についたことで、オモヤのことや自分の仕事がさらに好きになったなというのが大きな変化です。
市川さん:
自分の良さを保ちつつ、うまくいかないことをチャンスと捉え、成長の機会とすることができるようになりました。このきっかけはオンボーディングプログラムで学んだ「言葉の大切さ」にあります。このプログラムで様々な課題を乗り越えたことで、困難に直面した時も「今回も乗り越えられるはず」と考えるようになりました。壁に直面した時でも、乗り越えることで成長し、以前より多くのことができるようになる、と前向きに捉えられるようになりました。あと、会社でトップの成績をおさめている方の考えを直接学ぶ機会が多くあったので「先輩のようになりたい」という気持ちが強まりました。これにより、ここで働くことの喜びを感じる機会が増え、もっとオモヤのことが好きになりました。
潮崎さん:
「とりあえず動く」「ベリーベストに聞いてみる」(情報収集の際は、その分野のトップの人から情報収集をするという考え)という姿勢が非常に役立ちました。実際に自分の行動に変化が生まれた部分だと思います。また、目標設定に対する考え方も変わりました。手の届きそうな目標ではなく、少し背伸びした目標を設定することの重要性を学びました。社外の経営者の方やトップの成果を上げられている方々も同様の意見を持っており、早い段階でこの基盤を築けたことは非常に良かったです。
会社全体では、プログラムを実施したことによりどんな変化がありましたか?
小島さん:
本研修での資料を活用し、チーム内で小規模な勉強会を実施することが増えました。また中途入社のメンバーが入った際に、研修資料を見てもらうことで、統一された研修を提供できるようになりました。プログラムが終わった後でも、間接的に社員のスキルアップや業務の効率化ができているなと感じます。
採用面でも、内定者から「入社後、どんな研修があるのか?」という質問に対して、オンボーディングプログラムがあることを伝えられるようになりました。オモヤにこれから入社する人たちにも、充実した研修プログラムがあることを伝えられると安心してもらえますし、入社後にポジティブなスタートを切ることができるようになりました。
市川さん:
各領域でのノウハウが言語化・資料化されたことで、各部署の会議の中でもプログラムで出てきた言葉が共通言語として使われるようになりました。プログラムを受けた新卒の私たちだけでなく、チーム全員で、プログラムの内容をベースとして日々のお仕事をする機会が増えました。
潮崎さん:
同じく、プログラムで使った資料が、新卒の3人だけでなく、2年目以降の方が他部署の業務を理解するために見る、インターンの方がオモヤの仕事を学ぶために見るという使い方もされていて、会社全体で横展開されているのはすごく良いことだなと感じます。
プログラムの中で特に印象に残っていることは何ですか?
市川さん:
特に印象に残っているのは、最初のマインドセット講座の内容です。プログラム終了から半年経った今思い返してみて感じるのは、成果を出している人は皆マインドセット講座で学んだ考え方を実践している人だなということです。色々なやり方にチャレンジするためにどんどん他のブランドの人に聞きに行くようにしたり、何か難しそうなことに直面したときも、「出来ない」と自分で自分の可能性を決めつけてしまうのではなく、「自分もやったらできるかもしれない」という風に捉え方を変えて変えて様々なことに挑戦できるようになったりと、実際の行動に変化が起きたことが良かったです。
高尾さん:
商品開発講座の内容です。今商品開発にチャレンジをしているのですが、つまずいた時に立ち返るのは商品開発講座の内容ですし、先輩から「商品開発どんな風に考えてやってるの?」と聞かれたときには必ず講座の資料を共有するようにしています。また、講座の内容は商品開発についてだったのですが、仕事全般に応用ができると思っていて、例えばメルマガを書く際にも商品開発講座の中で学んだ考え方をもとに文章を構成するようにしています。
あとはENERGIZEのお二人との1on1もすごく印象に残っています。どのような目標を設定したら良いか、ということにとても悩んでいたのですが、それを1on1で相談に乗ってもらったことによって、目標について非常にクリアな状態が作られました。これまで他社の方と1on1する機会というのがあまりなかったのですが、外部の人と話すとこんなに違うアイデアをもらえるんだ、という発見になりました。
潮崎さん:
僕もマインドセットが特に印象的でした。入社して最初に「こういう考え方をすると効果的なんだ」ということを掴めたのは大きかったです。また、細かなやり方を指示されるのではなくて、上流の大事な考え方を学べたので、新卒3名それぞれの色に合わせて、自分にあった活用の仕方ができたのが良かったと思います。
僕の場合は何かアクションを起こすべきときに、ついやらない理由を探してしまうんですけど、なんで自分がそう考えてしまうのか?というメカニズムのところから自分を理解出来たことで、1歩目が踏み出しやすくなったなと思います。
あとは佐藤さん、栗本さんのパワフルさがとても好きでした。(笑)
小島さん:
通販のビジネスモデルについてプレゼンをする講座があったのですが、そのときの資料が特に印象に残っています。
当初は通販の概要を理解した上でそれが伝わるようにプレゼンしてくれたらいいな、というレベルで考えていたのですが、他の業務もある中で、非常にクオリティの高いプレゼンを資料にまで落とし込んで作ってきてくれました。このクオリティのアウトプットが、講座内だけで終わってしまったらもったいないなと思い、当初予定にはなかった四半期総会での発表を3人にはお願いをしました。
このプレゼンだけでなく、プログラムを通じてエネルギー高く取り組み続けてくれていた姿勢が印象に残っていて、それによって周りのメンバーも良い影響を受けていたと感じています。
佐藤:
みなさんが作った資料、拝見させていただきましたが本当に素晴らしかったです。なぜそんなにエネルギー高く取り組み続けられたんですか?
市川さん:
海南斗さんやENERGIZEのお二人が、プログラムを本当にエネルギー高くサポートしてくださったことと、同じ部署の先輩たちが、私達が結果を出せるように全力でサポートしてくれたので、その期待に応えようという気持ちが強かったなと思います。
高尾さん:
それに加えて、プログラムの前半のマインドセットの講座で自分に自信がついた状態で実務の講座に入っていけたことで、「自分は出来るんだ」という意識に違いが作られていたことも要因としてあったのかなと思います。
プログラム完了後半年程の時間が経過しましたが、実際の仕事にどんな影響がありましたか?
高尾さん:
「応援される人」になれたんじゃないかなと思います。プログラムを通して自分の中で自信がつき、それを先輩方からも認めてもらえたことは、ここまで仕事を進める中でとても良い影響になりました。
また、ビジネスモデルプレゼンの資料について、作成時は周りの人から聞いてばかりでしたが、プログラム終了後に、次は全部自分で考えたものにパワーアップして、次の新卒の子に私が研修で説明をしました。プログラム中、プログラム終了後の活動を通して、部署の皆さんに「資料を作るのが得意なんだね」と知ってもらえたことで、たくさんの仕事を任せてもらえるようになったことが一番の影響かなと思います。
全体を通して大きな変化として感じているのは、「変化を楽しめる」ようになったことです。今までだと、「自分はこういう人だから」といって変化を避けてきたところがありましたが、このプログラムを経て、「なんだか違う自分も面白そうだ」と思えるようになりました。具体的な業務の中でも、今までやったことがない新しいやり方を試してみるときも、変化を恐れず積極的にチャレンジできるようになりました。
市川さん:
業務で行き詰まったときや、自分の仕事の進め方に悩んだときに、原点に立ち返る場所として活用をしてきました。「この考え方で間違ってなかったんだな」「こんなことを教えてもらっていたな」と今でも繰り返し振り返りをしています。新卒の間だけではなく、これからどのポジションになったとしてもずっと自分の中で大切にしていきたい考え方だなと思っています。
潮崎さん:
同じく、プログラムの中でオモヤでの仕事のベースが培われたので、今でも何かアクションを起こそうと思ったときに立ち戻り、考えを修正したり、確認したりするための原点として活用できています。あとはプログラム実施当時のアウトプットが残っているので、時折それを見て自分の成長を感じられるのもすごく良いなと思いました。
本プログラムをどのような企業にオススメしたいですか?
小島さん:
会社の規模が大きくなっていく中で、教育格差のようなものが生まれてしまっている会社にはオススメしたいです。今回のプログラムの元々のコンセプトが「オモヤの次期エースを育てる」でした。オモヤで活躍する上で、ビジネスで成果を作る上で原則を学べたことで、2年目に入った今、3名ともすごく成長し、活躍してくれているなと感じます。
また、今回のオンボーディングプログラムをENERGIZEと一緒に作れたのは非常に大きかったです。というのも、パッケージ売りで決まっているものだけを提供してもらうのではなくて、社内にノウハウはあるけれども誰も言語化出来ていないものを1から言語化・体系化出来たのがとても良かったです。
また、言語化も自分たちだけで出来ないことではないと思うのですが、社内で行うと自分たちでその業務を行っているので、どこからどこまでを言語化する必要があるのか?がごちゃごちゃになってしまっていたなと思います。先輩からしたら前提知識を持った状態で話していたことも、新しく入ってくる子からするとそもそもその前提がない、ということが多かったので、僕たちの業務をやっていない外部の佐藤さん、栗本さんが言語化してくれたことで、必要なノウハウがきちんと言語化されたなと感じます。
あとは、こういったトレーニングプログラムは、会社の中で第二領域にあたることなので、重要ではあるけれど「来年はちゃんとやろう」と後回しになってしまうことが多いと思います。そこをENERGIZEさんに入ってもらったことで、実際に形にすることができたことがとても良かったです。