自分たちの想いを言語化して、組織のブレない軸ができました _ CASE _ Energize

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自分たちの想いを言語化して、組織のブレない軸ができました

魅了的なビジョンを掲げる

自分たちの想いを言語化して、
組織のブレない軸ができました

銀座美容クリニック

代表医師 廣瀬真也 様

事業内容美容クリニック
従業員数30名
インタビュー日時2025年5月
HPhttps://kyoto-sclinic.com/

関西・九州を中心に”美容のかかりつけ医”になるよう美容クリニックを展開されている銀座美容クリニック様。患者様にあった提案と、確かな技術で地域に愛される美容クリニックの運営をされております。

今回は、共通の価値観を言語化し、チーム全員が同じ方向を向いて進んでいける組織をつくるために、VISION MAKINGプロジェクトを実施しました。そのプロジェクトの背景と想い、導入後の変化について代表 廣瀬 真也様にお話しを伺いました。

■導入前の課題は何ですか?

クリニックとしての事業は順調でしたが、次のステージへ向かう中でいくつかの課題を感じていました。例えば、組織としての「一体感」が弱かったり、全国展開を考えたときに「共通言語」がない。つまり「私たちが大切にしていること」や「どんな社会を作っていくのか?」という社内の価値基準が、まだ言語化されていませんでした。

また、これは個人的な想いですが、せっかく働くならスタッフ一人ひとりが誇りを持って、自信を持って働けるような組織にしたい。ここから院を増やしていって、大きな組織になった時にもスタッフ一人一人が誇りを持ち、同じ方向を向いて仕事をしていくためには共通言語を作っていく必要があるなと感じていました。

■取り組みのきっかけと背景は何ですか?

京都の経営者協会で秦さん(弊社代表:秦卓民)のお話を聞いて、僕が求めていたものがこれだと感じました(笑)

「文化をつくる」「価値観を言語化する」といったテーマに本気で取り組むには、外部の視点が必要だと感じていましたし、美容医療の業界は技術やサービスの差別化が難しい分、「カルチャー」こそが競争力になると信じていて、そのサポートをしてくれるということでENERGIZEさんに今回のVISION MAKINGお願いをしました。

■実際の取り組み内容は何ですか?

全6回にわたって、「VISION MAKINGセッション」を行いました。毎回、僕だけじゃなく幹部メンバーも参加して、現状の棚卸しから未来のビジョンづくりまで、少しずつ深めていくような時間でした。かなりの時間が必要で始まる前は正直長いなと思ったのですが、それぞれの想いをちゃんと汲み取りながら全員で共通言語を作っていったのでこのミーティングの時間はとてもあっという間でした。

また最初は「みんなで意見を出す」ということ自体に慣れていなくてメンバーも戸惑いもあったと思います。ですが回を重ねるごとに自分たちの想いを共有しあい、最後までこだわりを持って会社の共通言語を作ることができました。

■導入の効果・変化 は何ですか?

まずは何より、全員でつくった「Vision・Mission・Value・Identity・Concept」ができあがったのが大きいです。

たとえば、僕らのVisionは「鏡を見て『今の自分が好き』という毎日を」。これはまさに、僕たちが作りたい世界そのものです。細かい言葉の言い回しやフレーズにまでこだわってそれぞれの言葉を言語化出来たことはこれから組織を作っていく上でのブレない軸になりました。またこれができたことで、全国展開に向けた土台ができた実感があります。誰が見ても、「銀座美容クリニックってこういう想いでやってるんだな」が伝わる。新しく入ってくる人たちにも、安心して働いてもらえる文化づくりの第一歩になったと思います。

■印象に残っているエピソードは何ですか?

最終日まで言葉が変わり続けたということですね。一見するとネガティブに見えるかもしれませんが、僕にとっては逆でした。つまり、それだけ全員が本気で向き合っていたということ。最後までこだわり抜いてより良い言葉を作ろうとしたからこそ言葉を変え続け、その議論の中から生まれた言葉には深みがありました。

もう一つ働いているみなさんの想いの根本の部分が変わらないと感じそこは嬉しかったです。目の前のお客様が自分のことを好きになるサポートをする、安心感のある空間を作るなど、本当にお客様にとって価値あるサービスをするために日々仕事をしている姿勢が伝わってきてそこは誇らしく感じました。

■コンサルタントへの評価は何ですか?

水谷さん(担当コンサルタント)毎回丁寧に準備をしてくださり、全員の意見を引き出しながら言葉を作ってくれたなという印象です。

水谷さんのファシリテーションは、「答えを与える」ことではなく「本当に大事な問いをくれる」ことで自分等が本当に思っていることをベースに会話が進んでいったなと感じます。途中なかなか決まらなく議論が停滞した時も、僕らの中から出てきたものを信じて丁寧に導いてくれました。また毎回のセッション前後に振り返りをしながら行ってくれるので、次に進むべき方向が自然と見えてくる感じがありました。

■どのような会社におすすめしたいですか?

「文化をつくりたいけど、言語化できない」と感じている経営者の方には、ぜひ紹介したいです。特に、これから組織を拡大したい、全国展開したい、という方には、ENERGIZEさんのプロセスはとても有効だと思います。

あと、僕らのようなサービス業や医療・美容のように、「人」が価値になる業種には特に向いています。テクニックではなく、カルチャーで差別化したい会社にぴったりだと思います。社員の方を巻き込みながら共通言語を作るのは時間と労力がかかりますがそれ以上に価値のある一体感が生まれるのでとてもおすすめしたいなと思います。